女性の体の情報
自分では若いつもりでいましたが、体の機能はきっちり中年女性になっていましたし。なんとかそういった状態から抜け出したくて、女性の健康についての文献を読んでみたり、いろいろなサイトを覗いてみたりしました。女性の体というのは非常に複雑で一筋縄ではいかないのだなと自分の身体のことなのに、いまさら実感したのです。女性としての自分についても再確認することとなりました。公共サービスというものが少し苦手だったのですが、自分と夫だけでは育児のすべてを賄うことはできないということもわかって、子育て支援センターを活用するようにもなりました。悩みの内容がちっぽけすぎて、相談員さんに笑われたこともありました。
赤ちゃんは泣くことしかできません。夜中に不安になって、電話相談のお世話になったこともあります。目先のしなければならないこと、というのはなんとかこなせますが、「気をつける」というのは習慣であって、すぐにできるものではないと感じました。もともと、健康に気をつけて生活するという習慣があまりなかったので、何から何まで調べなければならないことだらけで非常に苦労しました。しかし、赤ちゃんがいるとなるとそうはいきません。
生まれてこのかた、これほど自分の健康を気にしたことなどなかったように思います。結婚相手である夫が、ひとり暮らしを長くしていた人でした。産後で女性ホルモンのバランスが崩れやすくなっていたため、自分が自分でないような精神状態にもなりました。そのため、私が体調を崩してしんどくて家事をやすんでいても、家庭内ではなんの支障もきたしていませんでした。その中でよくわかったのですが、健康というのは一朝一夕ではどうにもならないということでした。
女性ホルモンにフルーツがいいと聞くとにがてなくせにフルーツを大量に食べるようにしたり、ロイヤルゼリーの試供品を試してみたりとほんとうにいろんなことをしました。おまけに、母乳育児を実行していたので、自分の食事も健康食にしておかないと、赤ちゃんにダイレクトに影響が及ぶことになります。食事も、排泄の後始末も、何もかもが母親の仕事になります。育児をするようになって、自分のからだの健康は、もはや自分のためにだけ存在するのではないなぁと思うようになりました。仕事をしている間は、男性に負けるものかということにばかり気を取られていましたが、今は女性としての自分の健康をしっかり守っていかなければならないのだと強く思っています。
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